ゆっくりとラジカルに進む変化

ここ1年ぐらいでだいぶ趣味・嗜好が変わった気がする。部活の引退と旅がそれらを変えたという話。

約一年前に部活を引退して水泳を一区切り。せっかく鍛えあげた体だから維持したいし、体を動かして鍛えておくことが日頃いかにポジティブに働いているか自覚していたのでスポーツは続けるつもりでいた。水泳に未練はなくやり切ったので今度は憧れていたボクシングを始めた。引退してから4日後にはボクシングジムに入会していた。

どちらかというと自分は練習し始めるまでは腰が重いけどやり始めると自分を追い込むことに夢中になるタイプ。ジムに行ってしまえば何ラウンドでもサンドバッグを叩いていられる。朝走ったりジムでサンドバッグを叩いたりするのは自分の気性に合っていたし、現在もコンスタントに通い続けている。

ボクシングを始めてからは食生活が変わった。水泳をしているときはとにかくエネルギーを使うから炭水化物を中心に肉と野菜、魚、くだもの、豆製品、乳製品などバランスよく食べていた。試合のあとに脂っこいものを食べるのが最高だった。しかしボクシングジムに通うようになってからはとにかく体重を気にした。自分は太りやすく筋肉もすぐにつくので増量はラクなのだがその分体重を落とすのがツライ。水泳で鍛えた筋肉はなかなか落ちない。食事は低炭水化物、高タンパク質、低カロリーなものになった。GI値が低いものを食べるようになり、毎日の食卓は玄米と鶏のささみとブロッコリーが中心になった。4月からは食生活をさらに改め、魚やきのこ類、牛乳・豆製品を積極的に食べるようにした。

つい先日ボクシングジムに通いだしてから一年が経った。食の嗜好は一年前とは明らかに変わっていた。何でも気にせず食べていいというなら以前であれば脂っこいもの、揚げ物、ラーメン、ピザ、ケーキ、チョコレート、ウイスキーなどをチョイスしていただろう。でももし今なんでも食べてもいいなら、サバ、うなぎ、うどん、きのこ、湯豆腐を食べたい。チーズとアボカドも少しだけ欲しい。ヘルシーでさっぱりとした食材を素材に近い状態で食べたい。しめじと玄米とあさりをめいっぱい食らいたい。スイーツも食べていいならおはぎが欲しい。

他にここ一年の話で言うと、部活を引退してからは自分で好きに予定を組めるようになったので旅行を何度かした。趣味・嗜好が変わった要因としては競技以外にも旅の影響が大きい。ご当地の名物を満喫していなかったら出会わなかったであろう素晴らしいものをいくつか見つけた。自分のお気に入りはロシア文化のバニャ(いわゆるサウナ)、香川のうどん。ウクライナから帰ってきてからはボクシングしたあとにサウナに通うのが楽しみになった。体重を気にしている身としては水分であっても体重計の数値が減るのは嬉しい。それからうどん。香川はこの前の旅で最初の目的地とした場所。うどんがあんなにおいしいものだったとは知らなかった。平日炭水化物を減らしすぎたときは週末にぜひ都内のおいしいうどん屋めぐりをしたい。

他にも趣味・嗜好の変化を挙げるとキリがない。モノを減らして身軽になりたいという気持ちは旅に出てみてより一層強まったし、物質的な豊かさよりも精神的な充足感を重視するようになった。本を並べて満足するよりも無知な状態でどこか知らない土地に飛び込みたい。トレンドを追うよりも、普遍的なものを追求したい。『明日から使える〇〇な12の裏技』という現世利益的なものよりも、異なった文化・宗教観を持つ人々が共通して認識している考えとそのメカニズムを知りたい。

そういう諸々の価値観の変化を自覚していなくても、だんだんと選択・行動レベルで変わってきたなとふと思ったので文章にしてみた。イルクーツクにいるのと同じ感覚で渋谷を歩きたい。何も気にせずにただ自分の楽しみを探求する。この3連休のあいだにサウナ行ってうどん食べて映画見てコーヒー飲みに行きたい。

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