小心者

最近ようやく元気を取り戻した。4月から社会人になって4ヶ月間、だんだんとストレスを抱えていって長いこと気を病んで体調を崩していた。

ストレスの原因は初めから分かっていて、自分のキャリア実現のために海外の大学院に行きたいという名目で、自分のコンプレックスと格闘していたことだ。本当は心の底から行きたいというふうには思っていなかった。勉強したい分野があるのは本心だけど。

仕事自体は学生時代から長く通っている職場ということもあり、社会人になったからといって特にストレスを感じてはいなかった。ただ自分の時間は確実に減ったので、大学院の情報集めやTOEFLの勉強などで身を削った。適切なタイミングで息抜きを取ることも自分自身許さなかった。「そんなこと考えているから甘ったれなんだ」と叱咤した。最終的に眠れなくなり、食欲もなくなり、頭は全く働かず、みるみるうちに仕事が進まなくなった。残業も多くなり自分の時間が減る一方で、土日はストレスで何も手につかず、そんな自分を嫌悪した。

7月の終わりに航空券を取って無理矢理休みを入れた。いくぶんかリラックスできた。それから間もなくして職場の社長や大学院生のインターンの方に大学院のことについて話をする機会があった。大学院に行きたいという理由が答えられなかった。自分でもよくわからなかった。自分自身を認められるような分かりやすい目標なら何でもいいと、大学院合格という0か1か分かりやすい形にアプローチしていたことが、がむしゃらに夢に向かうというよりも自分をすり減らして無謀なことをしているんだと改めて気付かされた。

それから自分が勉強したい分野の大学の先生にメールを送って話を伺い、自分がやりたいことが何か、どうやったら実現できるかイメージできるようになり、だんだんと自分が執着していたことから抜け出せるようになった。7月終わりから今日までの3週間かけて、休めるようになって、遊びに行けるようになって、新しいことを頑張りたいという気力が湧くようになった。

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という大学卒業後の近況を、昨日母と久々に電話をした折に話した。「他人の目を気にしすぎ。そのこと自体をあんたは払拭したいと思って自分自身をガチガチに固めるからストレスが溜まるんよ。やりたいことをやるのは良いけど、興味の対象が変わったら他人にどう思われようが素直に新しいことをやりなさい。そのことを夢から逃げたなんて思うほど、周りの人はあんたのこと気にしていないよ。」と言われた。自分の弱いところを人に見せたくないから完璧主義になってしまう、という部分が母親自身にもあるらしい。子どもの心を見透かせる母親は本当に偉大な存在だなと感じた。

確かに23年間を振り返って、物心ついたころから自分が気が小さかったことを思い出した。小中学生のころはわりと奔放だったけど、他人にすごいと思われたいという目立ちたがり屋な面も多少あった。高校生のころは気ままに勉強と部活に励んでいたけど、うまくいけばいくほど他人から賞賛され、他人にどう思われるかという考えに取り憑かれてしまった気がする。それが嫌で3年生のときは学校サボって受験に失敗し、その反動で大学時代はやりたいことをとにかくやった。それで将来どうしようと考えたときに、また世間の基準に迎合してしまい、冒頭にあるように不調をきたしていた。

まぁ三つ子の魂百までというか、やはり自分は根本では小心者だから、コンプレックスをばねにいろいろな武装をしていくと思うし、それに葛藤して"他人からどう思われようが気にしない"ということを気にし続けるんだと思う。それで今まで生きてこれたんだからこれからも何とかなるさと思って、もっといい加減さと本能に従う感覚を身につけたい。

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