退職・引退・入学

3月1日をもって会社を辞め、プロボクサーとしても身を引くこととなった。
4月から奈良先端科学技術大学院大学で自然言語処理の研究をするためだ。

この分野の研究をやりたいと思ったのは大学4年生、単位を取り終えて海外を放浪していたときに言葉の違いに興味を持ったのがきっかけだ。
文系の学部に在籍していたが大学1年のときに独学でプログラミングを勉強し、4年生の当時はすでにプログラマーとして2年以上働いていたが、どこかで情報科学を体系的に勉強したいと思っていた。
情報系の学部に入り直すのは今さらという思いがあり、かといって大学院では勉強というよりも研究をする場所なので行くのはどうかと考えていた。
しかし外国語とコンピュータの勉強をしているうちに自然言語処理という分野を知り、学ぶだけでなくこの分野を発展させて面白いことがしたいと思うようになった。

情報科学の体系的な学習ではなく自然言語処理の研究という、大学院に行くのに相応する動機ができたと腑に落ち、具体的に計画を考え始めた。
キャリアをどう考えるのか、どの研究室に行くのか、国内か海外か、修士か博士か、お金はどうやって準備するのか、いつ進学するのか、仕事はどうするのか、入試はどうやって突破するか、知識・経験不足をどうフォローアップするのか、その他やりたいこととどう折り合いをつけるか。
大学卒業後2年間働きながら準備を進め、ようやく大学院入学という入り口にたどり着いた。

そして冒頭に書いたとおり、今月の頭に会社とボクシングを辞めることになった。
学生時代から4年半勤めた会社では、社会人1年目で任された仕事が完遂できるようになり、2年目は周りの人と協調して働くことができるようになった。
これからは自分から周りを巻き込んで成果を出していく段階だったかと思うと、会社に大きく貢献できる経験ができなかったのは非常に残念だ。
ボクシングでは夢だったプロデビューを叶えただけではなく、大舞台で一勝ができて大きな自信と経験を得た。
トレーナー、チームメイト、ジムのみなさん、応援してくれる方々に支えられ、人生が変わった。
トレーニングや減量があんなに大変だったのに、一勝を経てみるとまたリングに立ちたいなと感じる。

会社からもジムからも温かく送り出していただいて、温かく送り出してもらえるような自分に成長させてくれた周りの人に大変感謝している。
会社とボクシングジムの往復だった2年間を糧に、4月からの研究生活をもっとハードに過ごしたいと思う。

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